ラオスのんびり滞在記(おとうさん)
(2005/11/2 - 11/9)


 2005/11/3

東南アジア、ラオスでのロボットコンテスト支援のため、初めてのラオスです。

うっそうと茂った森の中に、大河メコン川が現れました。この左岸がタイ(南)、右岸がラオス(北)、国境です。

ラオスは、ベトナム戦争の影響を受け、社会主義化して30年。発展したタイに比べて大きく遅れをとってしまいました。首都なのにこののどかさ。
2005/11/3

 2005/11/3

1万円を両替したところ、ラオス通貨92万キップという札束に。後で聞いたところ、通貨統制のため、キップから外貨に両替することはできないとのこと。1万円も両替しちゃったので、なんとか使い切って出国しなきゃ。ちなみに、ラオス人の月収は数千円とのこと。

滞在するパークビューホテルです。日本政府から派遣される講師ということで、一人には贅沢なスイートルームです。外は36度とかなのに、室内はエアコンが効きすぎる。
2005/11/3, Park View Executive Suite

 2005/11/3

ベランダからは、テニスコート、プールと、とことん欧米のリゾートのノリです。彼らは、どこ行っても、同じライフスタイルを追求するから。。。

なかなか落ち着かないので、散歩に出てきました。街角にある中華料理屋に、独り立ち寄ってみました。
2005/11/3

 2005/11/3

きしめんをナンプラーや肉、きのこ類といためた中華風フライドヌードル。チャイニーズはどこに行っても美味。80円くらい。

首都なのに、夜はこの寂しさ。皆早起きで、夜は早く寝るみたい。隣のタイのバンコクと、ぜんぜん違うね。社会主義だからか、貧しいからか。
2005/11/3

 2005/11/4

ラオス国立大学(NUOL)にやってきました。緑がきれいです。でも、一歩裏に入ると、赤土の舗装されていない道路。

ロボットコンテストの開会です。日本からは、明治大学、東海大学。他には、タイ、マレーシア、ベトナム、カンボジアなどの先生方が、ラオス支援のため、来られていました。
2005/11/4

 2005/11/4

ロボットコンテストのルールは、地面に引かれた黒い線に沿って進んで、3種類の箱を所定の場所に移動させ、ゴール。

娯楽の無い国で、日本の資金で開催されるイベントとあって、見学者多数。部屋に入りきらず。TV放映もあったようです。
2005/11/4

 2005/11/4

大会に参加した各チームのロボットたちです。右端の赤い顔のは、古都ルアンパバーン出身の学生たちの民族衣装らしい。ルアンパバーンは、世界遺産。

タイのソムサック先生とは、仲良くなりました。タイでも東北地方出身らしく、ラオスにも近いので、言葉も良く通じるようです。
2005/11/4

 2005/11/4

各国の先生方と、お疲れ~の遅めのランチです。タイの先生方が多かったので、タイ料理屋さんに。

ラオス料理に比べると、タイ料理はかなり辛いけど、僕の好きな系。唐辛子が、気管に入って咳き込み始めると、止まりません。
2005/11/4

 2005/11/4

その晩は、大学主催の晩餐会。日本大使館の公使や、ラオスの教育相なども参加した、国と国の歓迎会という雰囲気です。ラオスの民俗芸能は、バリ島で聞いたガムランの音に似ていたり、タイの山岳民族の笙のような楽器であったり。

料理もワインもいろいろと出てきました。二足歩行ロボットを見るのは、皆初めてだったらしく、いろんな方から声をかけて頂きました。
2005/11/4

 2005/11/5

翌日は、土曜日。休日ということで、日本人の先生方と、ラオス人の先生とで、市内観光に出かけました。

まず、タラートサオ(朝市)という名前の巨大市場です。朝市とはいえ、早朝から夕方まで開いています。小さな個人商店の集まりという感じ。
2005/11/5

 2005/11/5

蜂の巣を食べるんでしょうか?売っていました。よく見ると、中で、普通に蜂がウロウロしてます。

市場のおばちゃんに、ココナッツミルクを頼みました。
2005/11/5

 2005/11/5

ナタで、大胆にガツガツと、切っていきます。

ようやく、透明なココナッツミルクが出てきました。
2005/11/5

 2005/11/5

昔、タイでも飲んだけど、これがおいしい。でも、これ巨大すぎて、飲みきれないよ。

真ん中の2人が、案内役のラオス人です。左の女性(ギー)は、日本に2年半留学してたらしい。中央のニックは、日本語の授業だけで、かなりペラペラ。すごい。青年海外協力隊の人たちが、日本語教えたりしてるみたい。
2005/11/5

 2005/11/5

古い寺院タートルアンにやってきたところ、トゥクトゥクに乗るお坊さんたちに遭遇。近代化の波を激写。

聞いてみると、皆10代後半。高校生ぐらいのころに、男の子は、ほぼ皆、1ヵ月位、修行に行くらしいのだ。この辺もタイと同じかもしれない。
2005/11/5

 2005/11/5

タートルアンの入り口にて。

左に小さく座っているのが、セタティラート王(1548-72)とのこと。織田信長ごろですね。徳川の初めにシャムに来てた山田長政とかも、この辺までは来なかったのかな?
2005/11/5

 2005/11/5

こちらの仏像は、目が下に膨らんだ三日月型で、見下ろしているような感じ。下に立って見上げると、ちょうど目が合う。

タートルアン内のお堂?なんとなく典型的なタイ・ラオス建築という感じ。
2005/11/5

 2005/11/5

ニックと。

少し、中国や沖縄の雰囲気があります。実は、ラオスは、北に雲南省と接していて、中国とは地続き。40以上の少数民族がいるらしいけど、その中には漢字を使う民族もあるようです。
2005/11/5

 2005/11/5

パリッとしたお菓子を売っている子供たちが、たくさんいました。観光客がたくさん来るからなあ。

昼時になり、近場の地元のラーメン屋に入りました。暑いから、冷たいメニューの店、といったのに、上手く通じず、汗を流しながら、ラオスのラーメンを食べることに。
2005/11/5

 2005/11/5

ラーメンといっても、スープが東南アジア味。パクチーの強い香りのスープに、生のもやしをドバッと突っ込み、ライムを搾って、さらに、よくわからない葉っぱをムシャムシャかじりながら、うどんのようなラーメンをすする。この葉っぱは、馴染めなかったな。だって、単なる葉っぱだから。

パトゥーサイという凱旋門も、数少ない観光地。フランス植民地時代の影響を感じる凱旋門。
2005/11/5

 2005/11/5

パトゥーサイの周りは、広い道が放射線状に走っていて、まさに中心という感じ。車の数は、ここ2~3年で、何倍にもに増えたということらしいけど、この寂しさ。

パトゥーサイの上に上がると、見晴らしがいいよ。
2005/11/5

 2005/11/5

噴水もあるんだけど、水が出てない。何かイベントの時ぐらいは出すんだろうか?でも、この感じ、ホント、欧米風だよな。

上空からもトゥクトゥクが見えます。トゥクトゥクは、タイ語、ラオス語同じ用です。また、果物売りの行商の人たちも見えます。あんまりお客さんは見えないけど、儲かるのかな?
2005/11/5

 2005/11/5

これが、ラオスのトゥクトゥクです。

移動して、ワット・ホー・パケオというお寺にやってきました。ちなみにワットというのが、寺にあたるようです。1563年、さっきのセタティラート王が建立したとのこと。
2005/11/5

 2005/11/5

仏像です。

トゥクトゥクと一緒に。。。いや、これは、ラオス独特、バイクを改造したタイプで、ここらではジャンボと呼ばれているようです。
2005/11/5

 2005/11/5

ワット・ホー・パケオの向かいにある、ワット・シーサケートです。こちらは、1824年。タイやカンボジアなどの、都度重なる侵攻に耐えて残っているというのは、すごいことみたい。

なにせ、異教徒の仏像などは、征服したら、全部壊してしまうらしいから。。。あまり古い遺跡は残らないよね。この仏像群の後ろにあるたくさんの小部屋に、小さな仏像が2体ずつ配置されています。日本だと国宝級だと思うよ、これは。無造作すぎる。
2005/11/5

 2005/11/5

さて、メコン川にかかる橋、タイとラオスの国境の橋、フレンドシップブリッジに来ました。

対岸はタイです。ちなみにタイでは、車は日本と同じ左側通行、イギリスに学びました。ところが、ラオスは、右側通行。中国やアメリカと同じ。
2005/11/5

 2005/11/5

夕暮れ時になり、ラオス河岸の焼肉屋さんにきました。

メコン川がいい感じです。
2005/11/5

 2005/11/5

右の彼もラオス人。ガイドで加わりました。名前は忘れました。ごめんなさい。

ラオス風の焼肉、といっても、なんていうのかな。。。北海道のジンギスカン鍋のようなイメージで、真ん中のところでお肉を焼く。そして周りにコンソメ風のスープを入れておいて、そこに野菜を入れてしゃぶしゃぶする。非常に美味。タイと違って辛くない。
2005/11/5

 2005/11/5

お店の人に撮ってもらいました。

次の日、日曜日。一日ホテルで、明日の講義の資料作りを頑張っていましたが、ついに、腹減りに耐えられなくなり、食料調達に向かう。地元の人に混じって、トゥクトゥクを拾い、中心の噴水(ナン・プー)まで、30円。
2005/11/6

 2005/11/6

トゥクトゥクから、トゥクトゥクを写す。

ナン・プーのあたりは、まさに街の中心部のはず。タイから流れてきたバックパッカーが泊まる安宿もたくさんあるはず。。。なのに、この寂しさ。未舗装の悲しさ。
2005/11/6

 2005/11/6

しかし、さすがに、きれいなパン屋さんがありました。ちなみに、フランス植民地時代の影響か、ラオスではフランスパンやクロワッサンが非常に出来が良い。この辺は、植民地にならなかったタイとの違いでしょう。

バナナケーキ120円、クロワッサン60円。ということで、観光客向けの値段。でも、バナナケーキなんて、アメリカのまずい四角くて緑色したケーキの100倍美味い。お母さんの手作りケーキといった感じ。ホテルに持ち帰り、堪能。
2005/11/6

 2005/11/6

さらにさびしい風景を。車が、急激に増えたとは言え、やはりバイクが主力です。ヘルメットもかぶらず、前後に小学生2人を乗せたお母さんも疾走しています。でも、バイクに乗る人が、ジャケットを前後ろ逆に着るのは何故だろう?風よけ?

少し歩いて、夕食を取りにきました。
2005/11/6

 2005/11/6

やっぱり、独りだと、チャイニーズに走ってしまう私。タイ米は、チャーハンにすると最高だね。

日本では見かけない果物を、昨日、買ってたので、撮影。0.5kg単位での購入だから、みんなでちょっとづつ分けて購入。味見。どれもおいしい。思ったより淡白。名前は不明。
2005/11/6

 2005/11/7

さあ、月曜日になり、ラオス国立大学の学生さんたちに講義です。2時間ほど。

ロボットということで、興味のある学生がたくさん来ました。大学の2年生ぐらいが多かったみたい。
2005/11/7

 2005/11/7

講義が終わり、ロボットの周りに皆集まります。興味津々。みんな若く見えるんだよね。理由(1)大学生でも制服を着ているから。理由(2)体格が小さいから。日本人の身長も大きくなりました。

ラオスに来ている、日本人の重鎮たちと、高級中華料理店で会食。
2005/11/7

 2005/11/8

ラオスでの仕事は終了し、ラオスの首都ビエンチャンから、タイのバンコクに移動。飛行機で約1時間。学生さんに迎えに来てもらい、モングット王工科大学のピティカット先生に会いに行きます。

大学に着いてみて、びっくり。講義用の座席が用意されていて、プレゼンをお願いします、、、てこと?50人位の学生さんと、先生方に、ラオスで使ったスライドを再活用。
2005/11/8

 2005/11/8

講義中

講義中
2005/11/8

 2005/11/8

講義終了。やはり、学生たちが集まってきます。また、学科長の女性の先生から、「ようこそいらっしゃいました」ということで、タイシルクのネクタイを頂きました。

友人のピティカット先生と、学生たち。この後、先生と2人で、タイマッサージ(2時間)に連れて行ってもらいリラックスした後、素敵な湖畔でのディナーも頂きました。でも、さすがに大学の先生とのプライベートなので、カメラを持ち出すのは控えました。
2005/11/8

 2005/11/2

あと2枚は、おまけ。ラオスに行くときにも、バンコク経由でのトランジットでしたが、そのときの写真。バックパッカーの多いカオサン通り周辺にて。大学時代にタイに来てからだから、10年ぶり。

おまわりさんの話をしていると、今日は、プリンセスの誕生日だから、あるお寺の大仏が年に1回ライトアップされてるぞ、とのこと。見に来てみると、超巨大な大仏にびっくり。金ぴかです。
2005/11/2